メンズの冬のコーデは重ね着が多くなります。
重ね着とかなんだか面倒そうだな。
と思われるおしゃれ初心者の方もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
冬の重ね着でおしゃれをしようと思うと色々考えることが多いかもしれませんが、単純にこれ1枚だと寒いから重ね着をする。
そう考えると一番の目的は防寒で、ついでにおしゃれをするという感覚です。
今回の記事では、メンズファッションの基本的な考え方、冬の重ね着のコツをシャツを使って紹介したいと思います。
Contents
重ね着のコツ
重ね着のコツの前に、メンズファッションのおしゃれの基本を解説します。
詳しくはこちらの記事で紹介していますが
大人っぽくおしゃれなメンズファッションをするには、ドレスとカジュアルをMIXさせる必要があります。
ドレスとはスーツで使われるジャケット、スラック、シャツ、革靴などのカチッとした「綺麗め」アイテムのことで、カジュアルはデニム、スニーカー、Tシャツなどの「ラフ」なアイテムです。
ビジネスマンは、平日は全身ドレスのスーツスタイルでカチッと大人っぽくキメているかと思いますが、休日は全身カジュアルで子供っぽい服装の方も多いかと思います。
そうすると「私服はダサい」と言われてしまう可能性が高くなります。
外国人のように大人っぽい顔つきと体型なら、パーカー、スウェットパンツ、スニーカーの部屋着のような服装でもおしゃれで大人っぽく見えたりしますが、童顔で子供体型の日本人には難しいコーデになります。
とはいえ、全身ドレスアイテムのスーツスタイルなら大人っぽく見えますが、休日の私服にスーツスタイルだと、周りから「おしゃれ」と思われる前に
休日も仕事で大変だね
と言われてしまいます。
童顔で子供っぽい体型の日本人が、おしゃれで大人っぽい服装をするには「統一」ではなく「MIX」が必要となります。
そしてMIXの比率はドレスが7でカジュアルが3です。
例えばカジュアルアイテムのデニムには革靴を合わせる、シャツにスラックスだとドレスが強いのでスニーカーを合わせるなどです。
この考え方は重ね着でも同じです。
カジュアルアイテムのパーカーにドレスアイテムのシャツやタートルネックをMIXさせる。
ドレスアイテムのシャツに同じくドレスアイテムのカーディガンでよりドレスを強くする。
カーディガンは編み目の違いで印象が変わるのとシャツも色や柄でドレスにもカジュアルにも傾きます。
さらにアウターに何を使うかでも変わってきます。
ドレスの強いチェスターやトレンチなどのコートを使うとき、MA-1やブルゾンなどショート丈のカジュアルアイテムを使う場合でも違います。
こう考えると冬の重ね着って
やっぱり面倒
と思われるかもしれませんが、初心者でも簡単に冬の重ね着ができるおすすめアイテムを紹介します。
実は以前、パーカーの重ね着もおすすめと紹介しましたが
今回紹介する”シャツ”も冬の重ね着にはおすすめのアイテムとなります。
シャツの重ね着
カジュアルが強いパーカーを使った重ね着は、他のアイテムをドレスで揃えることが大人っぽいおしゃれコーデのコツになります。
今回紹介するシャツはパーカーとは逆にドレスが強いアイテムになるので、他のアイテムをカジュアル寄りにさせるのがポイントです。
その際、シャツは無地で暗めの色か白を使うことをおすすめします。
柄があったり明るい色はカジュアルを強くするので、MIXコーデが複雑になります。
おしゃれ初心者は極力単純なコーデを選ぶ方がいいので、シャツは無地で暗めの色か白を使うようにしてください。
ここからはシャツを重ね着で使うメリットを紹介します。
ドレスアップ
シャツはスーツでも使われるようにドレスアイテムとなります。
冬のアウターでMA-1やブルゾン、ライダースなどのカジュアルアイテムを使う際にはシャツでドレスアップさせることが可能です。
また、デニムやスニーカーなどのカジュアルアイテムを使った際も、ドレスアップさせるアイテムとしてシャツが使えます。
襟による小顔効果
顔の近くにものがあると小顔に見せることができます。
小顔効果のメリットとしては全体のバランスを良く見せることができるので、それだけでスタイルが良く見えたりします。
シャツには襟があるので、この襟を使って小顔効果を狙うことができます。
メンズの冬のアウターはMA-1のように襟がないもの、チェスターコートのように襟が寝ているデザインが多いので、シャツの襟は小顔効果を狙うには最適です。
着丈の長さ
ニットやパーカーはアイテムによっては着丈が短いものがあったりします。
しかしシャツでは着丈の短いものはほとんどなく、どのアイテムも最低限の長さがありますよね。
メンズファッションでは着丈の長さは非常に重要になります。
着丈が短いと腰の位置がはっきりわかってしまい、どこから足が始まっているのかがわかります。その結果、実際の足の長さがバレてしまいます。
足の長さに自信がある方はいいのですが、多くのメンズが足の長さに自信がないと思います。
ほとんどのシャツが腰を隠すだけの着丈の長さがあるので、体型隠しにもシャツは有効です。
シャツのメリットを理解すると、もう重ね着じゃなくてシャツだけでいいじゃないか!!
確かにそうなのですが、冬にシャツを使うデメリットもあります。それは
寒い!!
春や秋はシャツだけでも問題ないのですが、真冬の季節はアウターを羽織っていても中がシャツ1枚だと寒いことが多いです。
「おしゃれは我慢が必要」とどこかで聞いたことがありますが、個人的には給料日までは買い物を我慢できても、寒さを我慢するのは嫌なので、次は冬にシャツを使うための重ね着に最適な組み合わせを紹介します。
シャツとニット
冬の定番アイテム、ニットとシャツの重ね着コーデになります。
ニットは編み目の違いでドレスにもカジュアルにもなるハイブリッドアイテムです。
それぞれの違いと特徴は
ハイゲージ
ハイゲージは編み目が細かい高密度のニットになります。
糸が細かく詰まっているので光沢感があり、薄い生地でサラッとしていることからインナーとしても使用できます。
メンズファッションではハイゲージはドレスアイテムとなります。
ローゲージ
ローゲージは編み目が大きい「ざっくり」としたニットです。
柄がついたものが多くハイゲージのような光沢はありません。糸が太いためアウターとしての使われ方が多いです。
メンズファッションではローゲージはカジュアルアイテムになります。
ミドルゲージ
最後はミドルゲージです。
ミドルゲージは名前の通りハイゲージとローゲージの中間になりますが、明確な基準があるわけではないです。
デザイン次第でハイゲージ寄り、またはローゲージ寄りとなります。
ニットは非常に自由度が高いアイテムなので、ハイゲージとの重ね着でドレスを強くし、他のアイテムはカジュアルを多めにするコーデ。
下記画像ではジャケットを使っているので全体的にドレスが強くなっています。
カジュアルなローゲージとドレスなシャツの重ね着でMIXコーデを作り、他のアイテムでもバランスを調整する。
防寒性も高く自由度が高いニットはシャツとの重ね着には最適です。
自由度が高すぎて逆に迷ってしまう時は、ハイゲージとシャツの重ね着でドレスを強くし、他はカジュアルで揃えるのが一番簡単なコーデになります。
冬のニットコーデはこちらの記事でも紹介しています。
シャツとカーディガン
カーディガンもニットと同じく編み目による違いがあります。
基本的な重ね着の考え方としてはニットと同じになります。
ハイゲージのカーディガンとシャツの重ね着でドレスを強くし、他のアイテムでドレスを多くする。
ローゲージとシャツの重ね着でドレスとカジュアルのMIXを作り、他のアイテムでもバランスを調整する。
カーディガンとシャツの重ね着もハイゲージを使った方が初心者向けになります。
カーディガンの選び方やコーデはこちらの記事を参考にしてください。
シャツとパーカー
パーカーとシャツの重ね着になります。
パーカーは非常にカジュアルが強いアイテムなので、ドレスアイテムのシャツと重ね着することでMIXコーデとなります。
ドレスアイテムのシャツとはいえ、初心者は無地のパーカーで色はモノトーンか暗めの色を使うのが無難です。それだけパーカーのデザインはカジュアルが強いということです。
ジップの付いたジップアップパーカーはカジュアル寄りのアイテムとなりますが、白シャツを使っているので子供っぽさがありません。
ジップなしのプルオーバーはドレス寄りとなりますが、シャツが露出する面積が少ないため、パーカーの色によってはカジュアルが強くなる可能性があります。
首元から見せるシャツの襟がこなれた感じを出します。
パーカーを使った冬の重ね着はこちらの記事でも紹介しています。
まとめ
おしゃれ初心者が難しいと感じることが多い冬の重ね着コーデ。
最初から重ね着でおしゃれをしようとすると、難しい、面倒くさいと思ってしまいますが、目的はあくまで防寒と考えるようにしましょう。
重ね着でアイテムが増えるということは、増えた分だけドレスとカジュアルのバランスを考えればいいだけです。
メンズのおしゃれで大人っぽいコーデは基本はMIXコーデです。
どんなアイテムを使おうとこの基本は変わりません。
シャツの重ね着の上からアウターを羽織っても、最終的にドレスとカジュアルが7:3になればいいだけです。
冬の重ね着で7:3の計算をするのにシャツは使いやすいので、是非今回の記事を参考にしてみてください。