トレンチコート、チェスターコート、そしてステンカラーコート。
スーツに似合う三大ロングコートです。
“三大ロングコート”は私が勝手に呼んでいるだけで、ファッション用語ではないので気をつけてください。
コートに限らずスーツで使うアイテムやスーツに合うアイテムは大人っぽく見えますよね。
特にロングコートは着丈が長いので、それだけで着丈の短いアイテムよりも大人に見える便利なアイテムですが、着こなしを間違えるとサラリーマンぽくなってしまいます。
今回はステンカラーコートでサラリーマンぽくならず、カチッと大人っぽく見せる着こなしやコーデを紹介します。
Contents
ステンカラーコートの特徴
ステンカラーコートの特徴はまずドレスが強いアイテムということです。
ドレスとはスーツで使われるジャケット、スラックス、シャツ、革靴など「綺麗め」と呼ばれるアイテムで、カジュアルはTシャツ、パーカー、デニム、スニーカーなど「ラフ」なアイテムです。
メンズファッションで大人っぽいおしゃれをするには、ドレスが7でカジュアルが3の割合でMIXさせるのが基本です。
ステンカラーコートのもう一つの特徴としては、チェスターコートはズドンとした真っ直ぐなシルエットが多いのに対し、ステンカラーコートはAラインのシルエットのものが多いです。
そのためステンカラーコートを羽織るだけでスタイリッシュに見せることが可能です。
さらにステンカラーコートは襟が立っているのも特徴です。
顔の近くにものがあると顔を小さく見せることができます。小顔に見せるメリットとしては全体のバランスが良くなることです。
七頭身や八頭身など頭や顔の大きさでスタイルの良さを測ったりしますが、顔を小さく見せると頭身数が大きくなるためスタイルがいいと思わせることができます。
Aラインのシルエットと襟による小顔効果を狙えるステンカラーコートは、個人的には三大コートの中で一番コーデがしやすいです。
ステンカラーコートの着こなし
ステンカラーコートはドレスが強いアイテムなので、白シャツにスラックス、革靴など、ドレスアイテムで固めるとサラリーマンぽくなってしまいます。
そこでトップスやパンツ、シューズはカジュアルアイテムを使ってステンカラーコートのドレスを崩す必要があります。
さらにステンカラーコートをおしゃれに着こなすには、全体のシルエットはYラインを作るようにしてください。
ステンカラーコートに限らずですが、ロングコートを着こなす祭は基本はYラインを目指すこととなります。
Yラインと聞くと上半身にボリュームを出すので、ビッグサイズやビッグシルエットのトップスを使う印象があると思いますが、ボリュームはサイズだけではありません。
面積もボリュームとなるため、ステンカラーコートのようにロング丈のコートは非常に面積があり、ボリュームがあるアイテムとなります。
ボリュームがあるロングコートに同じくボリュームがあるワイドパンツを合わせる着こなしもありますが、初心者向けではないのでまずはロングコートを使う際はYラインを目指しましょう。
細身を選ぶ理由
ステンカラーコートを選ぶ際は細身のシルエットを選ぶようにしましょう。
ドレスが強いステンカラーコートなので、一歩間違えるとサラリーマンぽくなります。
実際、スーツでステンカラーコートが使われることは多いので、あのデザインを見ると真っ先にサラリーマンと思われる可能性があります。
ファッションではこの固定観念が実は曲者で、ドレスとカジュアルのバランスは問題がなくても、イメージが先行してしまうとドレスとカジュアルのバランスだけでは払拭できないことがあります。
デザインがサラリーマンぽい印象のステンカラーコートで、シルエットも大きめの野暮ったいものを選んでしまうと、どんなにカジュアルアイテムをMIXしてもサラリーマンぽさが抜けない可能性が高いです。
そのため私服で使うステンカラーコートは必ず細身のシルエットを選ぶようにしましょう。
できればAラインの綺麗なシルエットのものだとなお良しですね。
あえてオーバーサイズのステンカラーコートで崩す方法もありますが、この着こなしは初心者向けではないので素直に細身のシルエットを選ぶようにしましょう。
ナイロン製とウール生地
ステンカラーコートにはナイロン製とウール生地のものがあります。
スーツでは基本どんなステンカラーコートでもサマになると思いますが、私服ではサラリーマンぽさを払拭させる必要があります。
ナイロンはサラリーマンぽさが強くなるので、私服で使うならウールのステンカラーコートがおすすめです。
もちろんウールのステンカラーコートはスーツでも問題なく使えます。
値段はナイロンの方が安いものが多いので、ナイロンを使いたいけど私服では使えないかといえば、決してそんなことはありません。
ただ、ナイロンの場合はウールよりもカジュアルアイテムを強めにする必要があります。
また、ナイロンのステンカラーコートなら色はベージュは避けた方がいいです。
ベージュは黒以上にサラリーマンぽさが強調されるのでコーデが難しくなります。
特にシルエットがあまり綺麗ではないナイロン製のベージュのステンカラーコートだと、サラリーマンぽさを払拭できず私服では使いづらいアイテムになるので気をつけましょう。
ステンカラコートのコーデ
最後にステンカラーコートを使った大人コーデを紹介します。
デニム
- アウター:RAGEBLUE
- トップス:Champion
- パンツ:GU
- シューズ:CONVERSE
カジュアルアイテムのデニムとスニーカーで崩したコーデになります。
ベージュのステンカラーコートはサラリーマンぽさが強いので、色の薄いデニムでも子供っぽくなりません。
- アウター:GU
- トップス:GU
- パンツ:GU
- シューズ:Dr.Martens
色の濃いデニムを使ったコーデになります。
デニムは色が濃い方がドレスライクになり、革靴も使ってるのでよりドレスが強くなっています。
全体的に黒が多くなるとキメすぎ感が強いことがありますが白靴下で崩しています。
- アウター:URBAN RESEARCH
- トップス:UNITED TOKYO
- パンツ:GU
- シューズ:Dr.Martens
こちらも色が濃いデニムと革靴でドレスライクになってますが、カジュアルアイテムのスウェットシャツでドレスとカジュアルのバランスを調整しています。
イージーパンツ
- アウター:Steven Alan
- トップス:URBAN RESEARCH
- パンツ:GLOBAL WORK
- シューズ:nano・universe
部屋着感が強いグレーのイージーパンツですが、ステンカラーコートがドレスの強いアイテムなのでバランスが取れています。
ジャージ
- アウター:RAGEBLUE
- トップス:adidas originals
- パンツ:adidas originals
- シューズ:adidas originals
ステンカラーコート以外は全身カジュアルのコーデになります。
これだけカジュアルが強くてもステンカラーコートを羽織るだけでサマになります。
ボーダーカットソー
- アウター:MADUSON
- トップス:ユニクロ
- パンツ:Giacometti.
- シューズ:EU,US NEW BALANCE
ボーダーカットソーもカジュアルアイテムですが、ボーダーの細いデザインとモノトーンなのでそこまでカジュアルではありません。
スニーカーの色を合わせることでトップスと白の統一感を出しています。
パーカー
- アウター:URBAN RESEARCH ROSSO MEN
- トップス:URBAN RESEARCH
- パンツ:LIDnM
- シューズ:adidas
パーカーもカジュアルが強いアイテムですが、ドレスが強いステンカラコートとは相性がいいです。
パーカーのフードで小顔効果を狙えるのでロングコートにパーカーはおすすめです。
マフラー
- アウター:OAKLAND
- トップス:OAKLAND
- パンツ:無印良品
- シューズ:ECCO
マフラーを使って小顔効果を狙うことができます。
ロングコートはYラインが基本なので、マフラーなどの首に巻くものを使えば視線が上に集まるので綺麗なYラインを作れます。
トートバック
- アウター:URBAN RESEARCH
- トップス:Champion
- パンツ:STUDIOUS
- シューズ:MR.OLIVE
- トートバッグ:MAISON KITSUNE
綺麗なYラインを作るには上半身にボリュームを出す必要があります。
そのためロングコートとリュックは相性がいいのですが、トートバッグも肩掛けすることで上半身にボリュームを出せます。
アウターオンアウター
- アウター:JOURNAL STANDARD relume
- Gジャン:EDWIN
- トップス:ユニクロ
- パンツ:ユニクロ
- シューズ:Dr.Martens
ロングコートはアウターオンアウターがしやすいアイテムになります。
カジュアルが強いGジャンとドレスが強いロングコートとのアウターオンアウターはおすすめです。
- アウター:URBAN RESEARCH
- ライダース:LIDnM
- トップス:ユニクロ
- パンツ:GU
- シューズ:Dr.Martens
ライダースとのアウターオンアウターになります。
無骨なイメージのライダースと知的な印象のステンカラーコートを使ったMIXコーデになります。
トップスにタートルネックを使うことで、知的な印象が強くなり小顔効果も狙えます。
まとめ
メンズのステンカラーコートを使った大人コーデを紹介しました。
ポイントはステンカラーコートは細身のシルエットを選んでコーデはカジュアルをMIXさせることです。
ナイロン製かウール生地かは予算に余裕があるのならウールをおすすめしますが、ナイロンでもカジュアルを強めにすることを意識すれば問題ないかと思います。
ただし、安いナイロン製のステンカラーコートはシルエットがあまり綺麗ではないことが多いので、その時はベージュ以外の色を選びましょう。