トップス、ボトムス、アウター、インナーなど、ファッションには様々なアイテムがあります。
メンズファッションで一番重要なのは?と聞かれたら、間違いなくボトムスと答えます。
だけど、ファッション初心者はトップスばかり購入する傾向があるのも事実で、ボトムスはインディゴデニムや、チノパンが使いやすいからとそればかり使用するケース。
インディゴデニムもチノパンも良いアイテムではありますが、メンズファッション初心者には実は使いづらいアイテムになります。
ファッションの基本はドレスとカジュアルのバランスですが、インディゴデニムもチノパンもカジュアル色が強いです。
そこにスニーカーとパーカーやTシャツを合わせると
ドレスの要素無し
完全なカジュアルになるので、子供っぽい印象になってしまいます。
特に平日はスーツでビシっと決めてるビジネスマンが、休日に完全カジュアルな格好をしていると、そのギャップから「私服がダサい」と言われてしまいます。
そこで今回は、「私服もかっこいい」または「私服の方がかっこいい」と言われるためのコツを紹介します。
トップスの役割
ファッション初心者が、トップスにばかり目が行ってしまう気持ちはわかります。
理由は明確で、トップスには「印象を変える」効果があるからです。
ファッションに興味を持ったということは、変わりたい願望があるからだと思います。
変わりたい願望が強ければ強いほど、大きな変化を望みます。
印象を変える効果があるトップスに目が行くのはそのような理由からです。
ボトムスの重要性
トップスが印象を変える役割があるのに対し、ボトムスの役割は
印象を整える
「印象を整える」と言ってもイメージできないかと思いますが、漫画「服を着るならこんなふうに」でとてもわかりやすい例えがあったので紹介します。
出汁をとらないお味噌汁は、高級食材を入れても味気ないでしょ?
でも、出汁さえしっかりとっておけば、ワカメやネギだけでも十分美味しいってこと!
引用:服を着るならこんな風に
つまり、ボトムスは出汁になりトップスは食材です。
ボトムスさえしっかり決まっていれば、トップスがダサくても意外となんとかなります。
それこそサイズが多少あってなかったり首元が多少ヨレヨレでもいけたりします。
怖いことにどんなにかっこいいトップスでも、ボトムスがダメだと全体がダサくなります。
高級伊勢海老で味噌汁を作っても、スーパーの出汁入り味噌では伊勢海老のポテンシャルを発揮できないのと一緒ですね。
ボトムスはファッションのベースであり、これが「印象を整える」ということです。
ボトムスの選び方
一言にボトムスといっても様々種類があります。
メンズファッションの基本はドレスとカジュアルのバランスです。
ドレスとはスーツで使われるジャケット、スラックス、シャツ、革靴など「綺麗め」と呼ばれるアイテムで、カジュアルはTシャツ、パーカー、デニム、スニーカーなど「ラフ」なアイテムです。
メンズファッションで大人っぽいおしゃれをするには、ドレスが7でカジュアルが3の割合でMIXさせるのが最適です。
カジュアルなボトムスはイメージできると思うので、ここではドレスライクなボトムスの選び方を紹介したいと思います。
カラー
ドレスライクな色はモノトーンなので、ボトムスは黒かグレーがおすすめです。
ボトムスを黒にし靴も同じ黒にすれば、ボトムスと靴の境界線がなくなり足が長く見える視覚効果を利用できます。
さらに黒は足を細く見せる効果もあるので、最初の1本という意味では黒を選択しましょう。
シルエット
シルエットは太いとカジュアル、細いとドレスになるのでシルエットは細いものを選びましょう。
ボトムスは「印象を整える」、ファッションのベースと言いましたが、ボトムスが太く野暮ったいと「印象を整える」ことができません。
さらにこの細さですが、最初の1本という意味では中途半端に細いものではなく誰がみても「細い」と思えるものを選択しましょう。
先端
最後は先端、裾の部分になります。
裾が長くシワがたまった部分を「クッション」と言いますが、細身で黒のボトムスを選択してもクッションをそのままにしていると台無しです。
スーツを購入すると必ず裾上げをしますよね。
たまにスラックスでクッションがある人をみますが、せっかくのスーツスタイルが台無しですよね。
それだけで野暮ったく見えます。
カジュアルのボトムスも必ず裾を処理するようにしましょう。
そして最初の1本としては裾に向かって細くなっているシルエットを選択しましょう。
初心者におすすめはこの1本
ボトムスの選び方では「カラー」「シルエット」「先端」の3つの基準をお伝えしました。
ドレスライクなボトムスでは必ずこの3つは意識するようにしましょう。そして最初の1本として初心者におすすめするならこちらのボトムスです。
ユニクロ スキニーフィットテーパードジーンズ(黒)
スキニーとは身体にフィットした細身のパンツで、テーパードは裾に向かって細くなるシルエットのことです。
ユニクロじゃなくても黒のスキニーデニムなら問題ないのですが、コストパフォーマンスを考えるとユニクロのスキニーフィットテーパードジーンズがおすすめです。
ユニクロ以外でも最近のスキニーデニムは伸縮性が高いのですが、ユニクロは特に優秀な気がします。
現在は名称から「テーパード」が無くなり「ストレッチスキニーフィット」か「ウルトラストレッチスキニーフィット」の2種類となりますが、両方とも膝下はテーパードされています。
ウルトラストレッチの方が裾幅が細いのでおすすめです。
細身の黒はドレスライクですが、スキニーデニムは「デニム」なのでカジュアルとしても使えるハイブリッドなアイテムになります。
まとめ
初心者にドレスライクなボトムスをおすすめする理由は、ファッションのベースである「印象を整える」のが一番の理由ですが、実はもう一つあります。
ファッション初心者が持っているトップスは
圧倒的にカジュアルが多い
スーツ以外でドレスライクなトップスは持っていないと思うので、ドレスライクなボトムスを購入すれば今あるトップスを使えるということです。
ボトムスが決まれば意外とサマになるので、まずはドレスで使えるボトムスを用意しましょう。